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「家畜追いの妻 モリー・ジョンソンの伝説」 のテレビ露出情報

2008年2月13日、オーストラリアで多くの国民が注目した演説が行われた。当時の首相がかつて先住民の人々に対し行われていた差別的政策について初めて謝罪した。アボリジニの人々は1970年代までの約100年間、多くの子どもが親元から離されるなど差別的な政策の元、苦難の歴史を歩んできた。今はそうした政策も終わり、地位向上に向けた動きは進んでいる。しかし、賃金や教育の水準は低く、格差が残っている。こうした中、今月3日、都内の映画祭で上演されたのが「家畜追いの妻 モリー・ジョンソンの伝説」。オーストラリアに伝わる古典小説をもとに原作には登場しない先住民のルーツをもつ主人公の葛藤を描いている。この映画の監督と主演を務めたリア・パーセル氏に今のオーストラリア社会をどう見つめ、映画作りに取り組んでいるのかインタビューした。 
リア・パーセル氏はアボリジニの母をもち、先住民の文化や歴史をテーマ作品を作ってきた。3年前に公開したの映画では舞台は19世紀末のオーストラリア。リアさん演じる人里離れた奥地に暮らす主人公モリーのもとに先住民の脱走犯が現れる。映画では先住民の苦境とともにアボリジニにつながる自らのルーツに向き合う主人公の葛藤が描かれている。リア氏は原作にはあまり登場しない先住民を意図的に登場させたという。そこで先住民の視点を通してオーストラリアの歴史の別の側面を描くことが重要だと考えたという。リアさんの祖母は5歳で強制的に両親から引き離され、母も貧しさに苦しみながらリアさんたちきょうだいを育てたという。そうした現実を間近で見てきたからこそ、作品を通して先住民の歴史を自ら語ることが大切だと考えてきたという。この映画で特に思いを込めて演じたのが映画終盤、モリーが良き理解者となった白人の女性に自らの過去やルーツを打ち明けるシーン。このシーンに自らの家族の歴史を重ね合わせアドリブでセリフを語ったという。映画はオーストラリアで大きな反響をよんだ。しかし、去年先住民の権利拡大を目指す憲法改正は国民投票で6割が反対し否決されるという残念な出来事があった。それでもリアさんは作品づくりを続けていきたいという。逆風の中でも活動が続けられるのは強い使命感があるからこそではないかとキャスターは語った。現在も先住民を主人公にした新作映画を制作中とのこと。 

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年2月14日放送 4:20 - 5:00 NHK総合
国際報道酒井美帆 One on One
2008年2月13日、オーストラリアで多くの国民が注目した演説が行われた。当時の首相がかつて先住民の人々に対し行われていた差別的政策について初めて謝罪した。アボリジニの人々は1970年代までの約100年間、多くの子どもが親元から離されるなど差別的な政策の元、苦難の歴史を歩んできた。今はそうした政策も終わり、地位向上に向けた動きは進んでいる。しかし、賃金や教育[…続きを読む]

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