8合目まで登ってきたフィリピン出身の登山者は腰から下は雨具を身に着けていない。雨や風の備えがないまま登ってくる人が後を絶たない。巡回中の指導員に体調不良を訴える外国人女性は高山病の疑いがあり、女性は山小屋で休憩して下山することになった。7月1日の登山者数は1699人と去年と比較して渋滞にはならなかった。雲海のかなたから日が昇る富士山ならではの絶景である。8合目で緊急車両に乗せられていた20代の外国人男性は山頂で日の出を見たあと下山中に低体温症になったとみられ、このまま5合目まで搬送された。静岡県側では遭難の7割が下山中に発生している。マウントフジトレイルクラブ・太田安彦代表は「3000mを超える山なので事前に準備して防げるところは防いで欲しい。意識改革は次のステップになる」などと話した。