きょう、富士山の夏山シーズンが終わり、登山道が閉鎖された。ことしから山梨県側で規制が始まり5合目にゲートが設置され、通行料を徴収。混雑防止のため、1日当たりの登山者を4000人までに制限した。また、午後4時から翌日の午前3時まではゲートを閉鎖。夜通しで山頂を目指すいわゆる弾丸登山を防ぐため。この夏、山梨県側の登山道から富士山に登った人は、去年の同じ時期と比べて2万5000人余り減った。山小屋からは、弾丸登山の減少などに効果があったという声が聞かれた。一方、規制のない静岡県側の山小屋も、夜に登山に来る人が減るなどの波及効果があったとしながらも課題が残ったという。遭難者の数に変化も。ことしの夏に遭難した人の数は、去年の同じ時期と比べて、山梨県側、静岡県側とも減った。こうした中、規制を設けていなかった静岡県の鈴木知事は、山梨県側と足並みをそろえる方針を明らかに。山小屋での宿泊の有無などを事前に登録するシステムの運用を始めたが、来年の夏山シーズンからは、通行料の徴収や登山者の通行時間の規制などを実施したいという考えを示した。