日本鉄鋼連盟の会長を務める日本製鉄の今井正社長は会見で、米国の大手鉄鋼メーカー・USスチールの買収計画の審査期間が延長されたことについて「楽観できない」と述べ、計画に反対する鉄鋼業界の労働組合に協議に応じるよう求めていく考えを示した。日本製鉄は去年12月、USスチールを買収することで両社で合意したが、鉄鋼業界の労働組合のUSW(全米鉄鋼労働組合)が一貫して反対していて、買収計画を審査する米国政府の対米外国投資委員会は審査期間を延長し、委員会の判断がことし11月の大統領選挙後に先送りされるとの見方も出ている。