米国・トランプ次期大統領は2日、自身のSNSでUSスチールの買収計画について「かつては偉大で強力だったUSスチールが外国企業・日本製鉄に買収されることに全面的に反対だ」と表明した。さらに大統領就任後に「一連の税制優遇措置と関税を通じて、USスチールを再び強く偉大な企業にする」とし、「大統領としてこの取引を阻止する。買収者は注意しろ」と警告した。買収計画は米国政府の対外投資委員会には安全保障上の懸念がないか審査していて、年内にも結論が出る見通しで、トランプ氏の発言は審査に圧力をかける狙いもあるとみられる。日本製鉄は「買収はUSスチールを支え、成長させるとともに、米国の産業界や国家安全保障を強化するものと考えている」などとするコメントを発表している。