沖縄の対馬丸は80年前の今日米軍の攻撃で撃沈した。犠牲者は784人の子どもを含む1584人。当時この船に家族で乗船していて両親ときょうだいの9人を亡くしたという高良政勝さん(84)に話を聞いた。那覇市・対馬丸記念館の壁一面に掲げられているのは犠牲になった人たちの遺影である。高良さんは3日間、海で漂流したあと救助されたがその間何が起きたのか、4歳だった自分がなぜ生き延びられたのか記憶がないという。それを知ったのは戦後数十年が経ってからだった。当時、鹿児島にいた兄が祖父母に書いた手紙が見つかり、そこには高良さんの父親が命がけで守った行動が綴られていた。高良さんは自身の経験と平和への願いを子どもたちに語り続けている。高良さんは「亡くなった人たちに自分は生かされている。僕らが対馬丸を体験して話せる最後の世代なので、少しでも長生きして多くの子供達に対馬丸の事を伝えたい」などと話した。
住所: 沖縄県那覇市若狭1-25-37
URL: http://www.tsushimamaru.or.jp/
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