2023年7月、栃木県小山市の空き地で男の赤ちゃんの遺体が半透明の袋に入った状態で見つかった。赤ちゃんの遺体を発見した女性に話を聞く。夕方、近所を歩いていた時に空き地の隅に袋が捨てられていることに気付いた。逮捕・起訴されたのは近くに住む30代の女の被告だった。自宅で産気づいたあと外の駐車場で出産。そのまま赤ちゃんを殺害し遺棄したとされている。警察の当時の調べに対して「経済力に乏しく交際相手も子どもを望んでいないと思った」と供述している。別の遺棄事件で逮捕された女性が取材に応じた。妊娠したきっかけは当時、働いていた風俗店の客との同意のない性行為だった。自分の居場所が親に知られてしまうことを恐れたため女性は妊娠に気づいたあとも病院に行かなかった。女性は幼少期から親による激しい虐待を受けていた。虐待から逃れようと何度も家から逃げ出した女性。しかし、警察に捜索願いを出され連れ戻された経験があったため病院や行政に相談することに強い抵抗があった。公的機関に頼れないと考えた女性。身元を明かさず受けられる支援がないか調べたが誰にも頼ることができないまま女性は出産した。その直後、生まれた子どもを手にかけた。