去年2月に亡くなった世界的指揮者、小澤征爾。小澤は音楽を身近なものにしたいと、水戸市でも活動をしてきた。取り組みの一つが、20年余り前に始めた子どものための音楽会。生の演奏に触れることで音楽を身近に感じるきっかけにしてほしいと、茨城県内の小学生およそ3000人を招待した。水戸市の小学校で教員を務める小林将也は小学5年生のとき、子どものための音楽会に参加した。小澤さんの音楽会で音楽の楽しさに改めて気付き、専門に学んだ。その魅力を伝えたいという思いが膨らみ、教員を志した。小澤さんが館長を務めていた水戸芸術館では、今後も音楽を身近に感じてもらうため、さまざまな取り組みを続けていく。