ウィンブルドン選手権。車いすの部の男子シングルス決勝にコマを進めた世界ランキング1位17歳の小田凱人選手。相手は先月の全仏オープン決勝で戦った世界ランキング2位、イギリスのアルフィー・ヒューエット選手。小田選手は相手を翻弄し第1セットを先取。第2セットでも随所に冴えるショット。そして最後は強烈なサーブで締めくくり終始相手を圧倒。見事、ウィンブルドン選手権で最年少優勝を決めた。先月の全仏オープンに続き四大大会2勝目を挙げる快挙。9歳のときに骨肉腫を発症した小田選手は全仏オープン優勝後の会見で子どもたちを意識した「同じ病気の子どもたちは親近感が湧くと思うので意識しているけど、一般の子どもたちでも憧れるような選手になっていきたい」というコメントを残した。グランドスラム2大会連続優勝と勝ち続けている小田選手。全米OPでもテニス界のニューヒーローの活躍に期待がかかる。