廃炉について技術的な助言を行う国の専門機関が会見を行った。福島第一原子力発電所の廃炉最大の難関とされる核燃料デブリの取り出しについて、会見では具体的工法を東電がまとめた方針が公表された。新設備の建設や放射線量を下げる作業が必要で、準備に今後12~15年程度かかることがわかった。核燃料デブリ取り出しは当初2021年の開始を目標としていたが、実際は2024年に試験的な取り出しが開始。本格的な取り出しは2030年代初頭開始としていたが、今回の方針で2030年代後半以降にずれ込む見通しに。政府と東電が掲げる2051年までの廃炉完了が実現できるかは不透明さを増している。