妻・千絵さんがドナーとなった腎移植手術が成功、きょう退院した元大関・小錦八十吉さん。関取史上最重量、体重が300kgに迫った。執刀医は7年前、同じく妻がドナーとなった元横綱・武蔵丸・武蔵川親方から教えてもらった。田邉医師は約40年で2000件以上の腎移植手術を行ってきた。脳死からの移植が少ない日本では生体腎移植が年間約1500件行われ、技術は世界トップレベル。ドナーからの腎臓摘出は腹腔鏡手術で2、3時間。日本では6親等以内の血族などが同意のうえで提供することが認められている。術後の生存率は10年で9割を超える。小錦さんは会見で「日本の相撲文化を伝えていくことが大切な仕事。亡くなったときに小錦は日本人と言われるくらいの覚悟」と話した。