JRの常磐線が走る福島・南相馬市小高区。東日本大震災で非難を強いられた街に賑わいが戻りつつある。一昨年にできた醸造所は築80年の民家を改装した。立川哲之さんが始めたのは地元・小高の米を使ったクラフト酒造り。日本酒をベースに柑橘類やハーブで風味を加えている。東京都出身の立川さんは宮城の酒蔵での修行を経て小高へ移住してきた。巨大地震直後に起きた福島第一原発事故で原発から20キロ圏内の小高区は避難指示区域に指定され、全住民1万3000人が避難することとなり人口は一度ゼロとなった。そんな場所に起業を目指す若者が続々と集まっている。そんな起業家たちを惹き付けているのが小高出身の和田智行さんである。和田さんが2019年に立ち上げた小高パイオニアヴィレッジは起業家を育てる拠点となっている。震災から15年、復興にかけた人々の知られざる挑戦に迫った。
