中国による領海・領空の侵犯が相次ぎ、特に日本の南西地域の安全保障環境が厳しさを増している。井上幸昌氏が解説。中国は第一列島線を越えて勢力圏を太平洋にまで広げたいという思惑がある。一方アメリカは中国の勢力圏を広げさせたくない。こうした事情が絡み合い、南西地域の緊迫感が高まっているのだという。戦争を起こさせないためには抑止力を高めることが重要。日本としては同じ危機に直面しているフィリピンやベトナムと一緒になって対中国の抑止力を高めたいところ。そのためにアメリカの関与を途切れさせない外交力も求められる。