広島県でも先週から各地で桜が満開となった。尾道市にある桜の名所では、ある制度が設けられている。そこには桜に見守られた家族の物語があった。尾道市の千光寺公園は桜が見頃を迎えている。千光寺公園はソメイヨシノなど約1500本の桜の木があることで知られていて、先月31日は多くの人でにぎわっていた。「桜の名所100選」にも選ばれた千光寺公園には樹齢100年ほどの木もある。尾道市が中心となり、樹木医と協力しながら維持してきた。30年ほど前から桜の見回りや手入れを行ってきた樹木医・村上幸弘さんは「年に1回は肥料をやったりとか、枯れた枝を切ったりして管理している」と話した。桜の数を維持するための「おのみちマイ桜制度」も立ち上がった。希望者が桜の木を植樹することができる制度で、参加者は植樹費用を負担するかわりに桜の木に名前の入ったプレートを付けることができる。2008年の制度スタート以来、100本の苗桜が植樹された。恋人とともにマイ桜制度に応募した松岡憲吾さんはに話を聞いた。松岡さんは植樹をしてから毎年、桜の木の前で写真を撮り続けてきた。桜を植えた2年後、プレートに名前を刻んだ恋人と結婚。結婚式の前撮りの日も桜の木を訪れた。さらに5年後の写真には、2人の子どもたちの姿もあった。松岡さんにとって特別な1枚となった写真は、この2年後に亡くなった父親の康久さんとの大切な思い出。松岡さんは「この桜とともに今後、家族で歩んでいきたい」と話した。
