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「山下一仁研究主幹」 のテレビ露出情報

来月就任する米国・トランプ次期大統領は保護主義的な貿易政策を掲げているが、30年前の米国は今とは真逆の動きだった。きょう公開された外交文書に記されていたのは、自由貿易の拡大を巡る日米の交渉の内幕。1993年、米国がコメの市場開放を求めたのに対して、日本が初めてコメの部分的な輸入を受け入れた貿易交渉。今回、交渉妥結の際に総理大臣を務めていた、細川元首相が取材に応じ、当時の決断について明かした。30年の時を経て、明らかになった交渉経緯。交渉妥結の10か月前、米国ワシントンで当時の渡辺外務大臣が、クリストファー国務長官と会談。きょう公開された外交文書から、コメの市場開放を求める米国に対し、日本が厳しい態度を示していたことが明らかになった。自由貿易の拡大を目指して作られたGATT(関税および貿易に関する一般協定)のもと、100を超える国や地域が参加し交渉が行われたウルグアイラウンド。交渉で焦点となったコメは、日本では聖域として扱われ、輸入が制限されていたが、米国が強く開放を求めていた。農家からは、安い海外のコメとの競争が生まれ、農業に悪影響が生じるという反対の声が根強くあった。きょう公開された外交文書に記されていたのは、1993年、自由貿易の拡大を巡る日米の交渉の内幕。こう着状態が続く中、今度は当時の宮沢総理大臣が米国・クリントン大統領ら政権幹部と会談。宮沢総理は、ここでも国内の選挙事情を引き合いに出していた。自民党は、この4年前の参議院選挙で過半数割れをしていた。宮沢総理は、その原因は米国の求めに応じて、牛肉などの輸入を自由化したせいだとコメの市場開放を拒否。しかし米国側も強硬な姿勢を崩さない。事態が動いたのは、政権交代を経た細川内閣のとき。この年の12月、GATT(関税および貿易に関する一般協定)側から調整案といういわば仲裁案が示され、妥結に至った。日本のコメについては、全面的な市場開放はしない一方、一定量の輸入を義務づけるという日米双方の顔を立てた形の案だった。調整案が示されたプロセスは外交文書でもはっきりしない中、今回、その内幕を細川元首相自身が明かした。調整案は、日米双方が水面下で固めたもので、あえて中立的な立場のGATT(関税および貿易に関する一般協定)側に提示してもらうよう、日本側から申し出たという。細川元首相は「国内の人たちを説得していくためには、国際機関から案を出してもらって請けいられる形でやっていく方が、(国内の)反対意見を抑えていくうえで効果的なんじゃないかと思った」と語った。さらに妥結直前、細川総理は国内対策としてもう1つの手を打っていた。最終交渉の場に羽田外務大臣を派遣。合意文書に「非貿易的関心事項」という文言を盛り込むよう求めた。これは、将来コメの扱いを改めて交渉する際、貿易面だけでなく食糧事情なども考慮することを確認するもの。コメの市場開放を安易に拡大させないための歯止めをかけたと、国内向けにアピールするねらいがあった。日本側の要求に各国は応じると回答。こうして7年余続いた交渉が妥結された。細川元首相は「“針の穴に糸を通す”ような大変な作業だった」と語った。あれから30年。米国・トランプ次期大統領が保護主義的な姿勢を示す中、細川元首相は「日本には果たすべき役割がある」「自国利益優先の風潮に飲み込まれてしまう可能性もある。非常に危惧すべき。日本にどれだけの政治力があるかわからないが、他の国と一緒に手を握って、方向はしっかり訴えていかないといけない」と語った。ウルグアイラウンドの結果について、当時、農林水産省の職員として交渉に携わったキヤノングローバル戦略研究所・山下一仁研究主幹は「国内外のプレッシャーの中で、選択肢は他にはなかった」と述べている。一方「国内の反発を前に、現状維持に力点を置くあまり、農業改革が遅れ、競争力が伸び悩む要因になった」とも指摘。30年後の今も、米国の動きに国際社会が影響を受ける構図は変わらない。少数与党となった石破政権が今後、どのように対応し、進むべき道を選択していくのか。過去の経験を踏まえた外交と政治判断が問われている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年6月12日放送 8:00 - 9:55 テレビ朝日
羽鳥慎一モーニングショー(ニュース)
視聴者からLINEで質問・意見を募集している。パネルコーナーはTVer・ABEMAで配信中。
随意契約による備蓄米は36都道府県で販売されている。ローソンは沖縄を除く全国で備蓄米2キロを販売。価格は2キロ700円。
きのう2021年産米10万トン、中小小売向けの残り約2万トンの追加受け付けを開始。契約申請は98社約4.2万トン。イオングループなどは申請し[…続きを読む]

2025年5月31日放送 21:54 - 22:52 テレビ朝日
サタデーステーション(ニュース)
きょうから2000円台で備蓄米が店頭に並んだ。スーパーでのコメの平均価格は5キロ4285円。元農水省官僚の山下氏は「高止まりする可能性もある。農家に支払う仮渡し金が関係している」などと述べたという。農家の西村さんは「卸売業者がJAよりももっと高い金額を農家に提示しているので、一般の流通では価格は下がらないし、上がってしまうのでは。ただ、農家が直接売ったら30[…続きを読む]

2025年5月12日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブルピックアップNEWS
第25回タイフェスティバル東京ではジャスミン米を楽しむことができた。自宅でも簡単に食べることができ、味の濃い肉や焼き鳥に相性が合うのではないかと林さんは紹介。一方で備蓄米を巡っては、江藤拓農水大臣は入札の参加条件を緩和する考えを示している。条件は農林水産省が備蓄米を落札した集荷業者から原則1年以内に同量の米を買い戻した場合となっている。しかし、専門家の山下一[…続きを読む]

2025年2月16日放送 22:00 - 23:15 フジテレビ
Mr.サンデー(ニュース)
今後の米の価格について、宇都宮大学の小川真如助教は「米の価格が安すぎたという実態があるので、4月以降には5kgあたり3000円~3500円に収まるのでは」、キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は「備蓄米の放出で価格は下がるが大きくは下がらない。下がったとしても去年の夏ぐらいでは」と話している。木村さんは「米が高くなってそれが農家の手取りにつながるな[…続きを読む]

2025年2月12日放送 15:49 - 18:30 TBS
NスタNEWS そのサキ!
「備蓄米」放出について解説。政府備蓄米は政府が緊急時に備え蓄えているコメ。あさって対象年、数量、入札方法について公表予定となっている。流通不足が理由で実施されるのは初となる。宇都宮大学・小川助教によると、大量に放出される場合は価格が暴落するおそれがあるが、少なすぎると売り渋っている業者が手放さず、不安・混乱をまねくおそれがある。江藤拓農水大臣は価格は市場が決[…続きを読む]

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