品質やデザインの良さに定評があるアウトドア大手の「スノーピーク」。コロナ禍でのキャンプブームを追い風に会社は急成長し、株価はうなぎ上りだった。しかしコロナが落ち着くと旅行などのレジャーが回復して業績が落ち込み株価も下落。先週発表された23年12月期の純利益は前月から99.9%減少し100万円にとどまった。こうした状況を背景にスノーピークはきのう、アメリカの投資ファンド「ベインキャピタル」と組みMBO(経営陣による自社株売却)を行い、株式を非公開化すると発表した。ベインキャピタルはこれまでに「大江戸温泉物語」や「すかいらーく」「雪国まいたけ」など日本国内で約30件の投資実績があるファンド。今後は国内の立て直しを進めるとともに、海外出店を強化し、山井太会長兼社長は引き続き経営にあたる。