今日のテーマは、自分の気持ちを自分でケアするセルフメンタルケア。先週、ネットに掲載されている漫画「非日常活はじめました」が書籍化された漫画家・カマタミワさん。ストレスを抱えたカマタミワさん自身が独自の発想でリフレッシュする方法を見つけ出すというストーリー。例えば、自宅のお風呂で電気を消してキャンドルを付ける、おもちゃの花を浮かべる、トロピカルジュースを用意するなどでちょとしたリセット感を得られたという。他にも知らない町をぶらぶらしたり、あえて終電を逃すなど非日常感を味わう工夫が多くの共感を呼び、ウェブでは閲覧数が530万を記録した。日常で抱えるストレスを心理学の面から軽くできないかという研究もされている。山形大学人文社会科学部准教授・小林正法さんによるとストレス軽減のカギは記憶のコントロールにある。取り組んでいるテーマは「思い出したくない嫌な記憶を思い出しにくくする」。手がかりによって嫌な記憶を思い出してしまわないように、手がかりに関連した他の記憶を考える。すると嫌な記憶の割合が小さくなりストレス軽減につながるという。セルフメンタルケアのAIまで登場。医師や心理士が監修したAIが相談に乗ってくれるアプリは、相談に対して自分とは違う視点の回答を示してくれる。これにより自分の考え方の傾向がわかって心が整理されるという。AIアプリを開発したスタートアップ企業のスタッフの中には公認心理師・臨床心理士が3人在籍。日々AIをチェックして修正を加えている。AIが対応できない深刻な場合は、専門家や相談窓口への問い合わせを勧めている。アプリ開発企業公認心理師臨床心理士・武井友紀さんは、心のことはまだまだ病気になった人だけの印象がある、心をケアすることが身近なことになる文化につながっていけばいいと話した。ただしこのアプリ自体はセルフメンタルケアのサポート手段であって病名の診断などを行うものではないので注意。