映画監督・山田火砂子さん(92)を取材。足が不自由で週3回の透析治療を受けながらメガホンを取っている。今回の映画については2016年に神奈川・相模原市の障害者施設で入所者19人が殺害された事件がきっかけで、事件を起こした死刑囚が最後に語った「障害者は生きる価値ない」という言葉に衝撃を受けたという。映画で成長した主人公を演じたのは常盤貴子さんで、山田さんは互いに認めある社会であってほしいという思いを常磐さんの台詞に託した。山田さん自身も娘・美樹さん(60)が幼い頃から知的障害があり現在施設で暮らしている。娘が幼かった頃、周囲からの偏見に晒されていて、全ての人がかけがえのない存在であるという強い信念を持つようになった。映画では実際に障害がある俳優が多く起用している。これからについて山田さんは「撮影始める際にはこれで終わりだと思っているが、終わるともう1本いけると思う。物を考えているのが生きる糧。」などと話している。映画は新宿などでロードショーが行われている他、全国で順次上映会が行われる予定。詳しくは映画の公式ホームページから閲覧可能。