今回の風景の主役は、東京・台東区にある生花店。明治初期に創業した花重。谷中霊園が近いことから、客は主に参拝者だ。お墓参りに来た人々の憩いの場を作りたいとの思いから、2023年、街づくりを手掛ける山陽エージェンシーによって「花重谷中茶屋」として生まれ変わった。通りに面しているのは約150年続く花屋。お墓参り用だけでなく、フラワーアレンジメントなどに使える花など様々な種類を販売している。そして、カフェが新たに作られた。一面ガラス張りにしたことで、陽の光が入る開放的で明るい空間になっている。外にはテラス席を設置。歴史ある建物と現代の建物が融合し、人々が集える場所として再生した。