廃校になった学校の校舎をオフィスに使う熊本・山鹿の住宅メーカー。3Dプリンターで建てたモデルハウス。主な原料は土。最先端の機械で土の家を造る試みは国内でも初めて。現在製作を進めているのは2LDのファミリー向け住宅。土の壁や木の柱など自然の構造材のみで造られた持続可能な住宅を目指している。人の手で作業するのは屋根や床など一部。人員や作業時間を4分の1に抑えることが出来るとされている。課題となったのは強度が弱いこと。大学や企業との共同研究を実施。土、石灰、砂などの素材をどのバランスで混ぜればいいのか、実験を繰り返した。現在の強度は当初の5倍に向上。セメントを使用していない自然素材だけで高い強度を実現した。耐震性を高めるため最新のシミュレーションを使って地震に強いデザインを探求。目標は自然災害に強く、環境にも優しい家を目指すこと。見据える未来は建築の地産地消。