長野県を中心に根強いファンも多い「オブセ牛乳」。三代目社長の新たな挑戦を紹介。クリーミーで旨味の濃い味わいが特徴の「オブセ牛乳」は、仕入れた生乳を貯蔵庫に移し一定の温度に冷やしてから、機械で塵やホコリを取り除き脂肪を砕いて品質のムラをなくしている。多くのメーカーが行っているのは効率的な超高温殺菌だが、オブセ牛乳では80度15分という高温保持殺菌を採用し、生産できる量は減るが、独自の温度と時間を守り美味しさを保っている。オブセ牛乳の創業は1950年、3代目として社長を務めるのは西岡幸広さん。もともとは、岐阜県の県庁職員だったという。今からおよそ10年前、妻の祖父が始めたオブセ牛乳が後継者不足で廃業になると聞き跡を継いだが、消費量や酪農家の減少という厳しい現実に直面した。そこで、幸広さんは県外の人も製品を購入できるよう通販サイトを開設し、創業時から変わらないレトロで可愛らしいロゴを活かしたグッズの販売をはじめ、知名度アップを目指した。今年5月には構想から5年をかけて完成した「オブセヨーグルト」を発表。次なる目標は飲むヨーグルトで、観光客などを迎え入れられるよう来年度までにショップも作る予定。
住所: 岐阜県岐阜市薮田南2-1-1
URL: http://www.pref.gifu.lg.jp/
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