罪を犯して検挙された人のうち、一昨年時点で再犯者率は48.6%となっていて、そのうち約7割は無職だった。こうした中、岐阜県警の元刑事である横家さんは出所した人が働く場を作ろうと取り組んでいる。この春から警備会社で警備員の指導役を務めている。この会社は過去に罪を犯した人など職を見つけづらい人たちを積極的に雇用している。横家さんがこの仕事に就いたのは、退職間際に先輩からかけられた「お前は逮捕した後の犯罪者の人生を考えたことがあるのか」という一言からだった。横家さんは「当時はわかっているけどもそこに重きを置いて考えなかった」などと語っている。罪を犯した人の多くは出所しても就職先が見つからず、孤立した先に再犯する人も少なくなかった。この仕事を初めてから、横家さんにはある出会いがあった。同じ会社で働く30代の男性。会話を重ねるうちに男性は横家さんが捜査を指揮していた特殊詐欺事件でかけ子として逮捕されていたことが判明したのだ。男性は服役後、知人の運送会社に就職することができたという。自分で働く様になり、男性は「被害者のお金ってすごい大事だと思う。それを1本の電話で奪ってしまう犯罪なのでひどいことをした」と気づいたという。男性は運送会社で12年働き、この春新たなチャレンジがしたいと今の会社に飛び込んだ。自分が逮捕した人のその後の人生を初めて目の当たりにした横家さんは男性の姿に希望を感じていた。男性には横家さんのサポートができればという目標ができたという。
住所: 岐阜県岐阜市薮田南2-1-1
URL: http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/POLICE/
URL: http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/POLICE/