民間の信用調査会社「帝国データバンク岡山支店」によると、ことし4月から9月までの今年度上半期に、岡山県内で1000万円以上の負債を抱えて法的整理の手続きをとった企業は60件と、去年より15件増え、この10年で最も多くなった。負債総額は合わせて90億1200万円と去年の同じ時期より38億9400万円、率にして76%多く、2年連続で前の年の同じ時期を上回った。業種別では「小売」が14件で最も多く、次いで「建設」が13件、「製造」と「卸売」がそれぞれ10件となっている。主な要因では「販売不振」が全体の90%を占めたほか、企業の規模別では従業員が10人未満の企業が88%となっている。帝国データバンク岡山支店は「収益改善が進まない企業では物価上昇を上回る賃上げが実行できず人手不足が深刻化する。価格転嫁も難航し倒産件数はさらに増えるおそれが高まっている。」としている。