パリ五輪。体操男子個人総合決勝。体操男子団体の金メダルに貢献した日本代表・岡慎之助(20)は2年前の全日本選手権で右ひざ前十字靭帯断裂で全治8か月の大けがをした。最初の床で14点台後半の好スタートとなった岡選手。ライバル張博恒選手は出遅れる。続くあん馬では東京オリンピック金メダリストの橋本大輝選手が落下、岡選手は安定した演技で前半3種目をトップで折り返す。平行棒では爪先まで意識の届いた見事な演技を見せた岡選手、しかしここで張博恒選手との差が迫ってくる。スタンドからはともに団体で金メダルを獲得した谷川、萱、杉野が応援する中、最後の鉄棒で14.500点を獲得。張博恒選手は14.633で追いつくことができず、岡選手の金メダル獲得となった。男子個人総合ではロンドン・リオと内村航平が金、東京五輪で橋本大輝が金を獲得。個人総合連覇を逃した橋本大輝は涙を見せ、ロス五輪への挑戦を誓った。