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「岡部宏生さん」 のテレビ露出情報

全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病のALS。その当事者の女性の歩みを記録した映画があすから上映される。映画「沓かなる」はあるALS患者の女性を3年半にわたり撮影したドキュメンタリー作品。少しずつ体が動かなくなる焦りや生と死のはざまで揺れ動く日々がありのままに記録されている。映画に出演した佐藤裕美さんは7年前、ALSと診断された。全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「ALS」。多くの人が2年から5年で自発呼吸ができなくなるとされている。病気の進行以上に佐藤さんを苦しめたのは社会の無理解だった。5年前、ALS患者の女性に対する嘱託殺人の疑いで医師が逮捕起訴された事件。動かない体で生きる意味がないという女性の訴えに同調しネット上には安楽死を認めるべきという声があふれた。佐藤さんはそうした状況に「気の毒だからとか、本人も生きていたくないだろうと周りに思われていたのかと思った。生きていたいのに殺されちゃうと思った」と振り返った。そんな佐藤さんを支えたのは同じ境遇の仲間だった。先輩患者の岡部宏生さんは文字盤を使い、目の動きで一文字一文字佐藤さんへのことばを紡いでいく。制作した宍戸大裕監督は佐藤さんだけでなく多くの患者や支援者を撮影していた中で人と人とのつながりが大きな力になることを実感したという。佐藤さんは今、みずから難病の人たちの集える場所を作っている。病気のある人もない人もともに過ごす時間。その積み重ねに生きる希望を見つけている。この映画はあすから東京都内のミニシアターで上映が始まり神奈川などでも順次公開されるという。

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