岸田総理の中東3カ国歴訪の最初の国となったのは、日本が最も原油を輸入しているサウジアラビアだった。16日のムハンマド皇太子との会談では、脱炭素化に向けた技術協力を推進することで一致した。今回の外遊先を中東3カ国とした理由について専門家は、ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰する中、重要な原油の供給国を訪問して安定供給をお願いすることが狙いなどと分析した。それに加え、中東で影響力を高める中国を念頭に、日本も連携を強化したい狙いがあるとみられている。また支持率が軒並み低下している中で、アピールの材料が外交しかない現状から、タイトな日程で外遊を行っているとの指摘もあがった。そのため通常外遊先で行われる視察などはスケジュールに組み入れられていないとのこと。ただ専門家は中東各国は脱炭素化に向けて日本の技術にかなり期待しているとして、岸田総理にはトップセールスマンとしての役割が期待されているとした。岸田総理は今日カタールを訪問する予定とのこと。