岸田総理と松野官房長官の会談は約2時間半にわたって行われた。今の健康保険証を来年秋に廃止する方針を巡り、政府内の意見対立が続く中、今後の対応策について意見交換したとみられる。岸田総理ら官邸サイドは廃止時期の延期も視野に検討している。岸田総理は周辺に「仮に延期してもデジタル化全体のスピードを遅らせてはいけない」などと話している。これに対し河野デジタル大臣や加藤厚生労働大臣は廃止時期の延期となると法改正も必要なことなどから慎重な姿勢。厚生労働省サイドは保険証の代わりに使える「視覚確認書」について、1年という有効期限を見直す案を主張しており、意見集約が難航している。岸田総理は新たな方針が決まれば記者会見で説明する考え。