APECとIPEFの会議について。日本とアメリカはどちらの会議にも参加している一方で、中国はAPECには参加しているものの、IPEFには参加していない。というのもIPEFはアメリカのバイデン政権が中国を念頭にした枠組みであるためである。IPEF立ち上げの話がされたのは去年5月でバイデン大統領が日本を訪れたときである。バイデン大統領は「21世紀の経済の新たなルールを作り、参加国の経済成長を速め公正にする」などと話した。岸田首相は「IPEFを通じてこれからの経済秩序を作り上げていく」などと話した。このIPEFでのアメリカの狙いは中国への対抗することである。日米を除くIPEFの参加国は輸出入ともに中国への依存度が高まっているという。そこでIPEFは貿易やクリーン経済など4つの課題を掲げている。13日のIPEF閣僚級会合では妥結を目指していた「貿易」分野は実質妥結には至らなかった。16日には首脳会合が開かれる見込みで岸田首相も出席する見通し。中国を念頭に経済的関与を深めることなど盛り込んだ共同声明発表へ調整している。