岸田総理大臣は、自民党と公明党の招きに応じて日本を訪れている中国共産党の中央対外連絡部のトップ・劉建超部長と面会し、戦略的互恵関係の方針に沿って両国間の課題や懸案について対話を通じて進展を図りたい考えを伝えた。これに対し劉氏は両国の対話の重要性に触れつつ、「その拡大に貢献していきたい」と応じた。一方、中国共産党の中央対外連絡部によると面会の中で劉氏は「台湾海峡の安定を維持することは両国の共通の利益で、日本側は1つの中国の原則を厳守すべきだ」と述べたという。劉氏は午後に上川外務大臣と会談。上川大臣は「両国の外相の相互訪問を実現したい。ぜひ王毅外相にお伝え願いたい」と協力を呼びかけた。これに対し劉氏は「ハイレベルの対話は戦略的互恵関係の包括的な推進に重要な役割を発揮する。両国の外相の相互訪問が早期に実現できると確信している」と応じた。