政府は、サイバー攻撃の被害を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の法制化に向けた有識者会議の初会合を開いた。今後、数カ月以内に法案を取りまとめる予定。「能動的サイバー防御」を巡っては、憲法が保障する「通信の秘密」や、不正アクセス禁止法などとの整合性が課題となっている。会議に出席した河野デジタル大臣は、「数か月以内に、なるべく早く法案を取りまとめたい」と述べた。政府は秋の臨時国会での提出も視野に検討を進める方針。岸田総理大臣は「わが国のサイバー対応能力の向上は現在の安全保障環境に鑑みます時、ますます急を要する課題。可能な限り早期に関連法案を取りまとめてほしい」と述べた。