岸田総理大臣は今月中旬にカザフスタンを訪れ、ウズベキスタンやキルギスなど中央アジア5か国との首脳会合に出席する予定。政府関係者によると、この中で岸田総理大臣は、日本と中央アジア5か国との新たな協力の枠組みを表明する方向で調整している。具体的には、脱炭素などグリーン技術の普及や地域の連結性の向上に向けたインフラ整備、それにデジタルや行政分野での人材育成や農産物の輸出入の拡大など、幅広い分野での協力を進めていくことを示す見通し。旧ソ連諸国の中央アジア5カ国は、ウクライナ侵攻を続けるロシアと結びつきがあるのに加え、中国も関与を強める動きを見せている。一方、日本も中央アジアとのハイレベルを含めた対話を20年続けていて、岸田総理大臣としては、今回の一連の協力を通じて関係のさらなる進化を図るとともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携にもつなげていきたい考え。