自民党総裁選。裏金事件を受け、自民党の選挙管理委員会は今月4日に告示前でも文書の郵送を禁止する通知を出していたが、高市氏側から全員の党員らにリーフレットが郵送され「ルール批判だ」などという声が上がっている。高市氏は、「印刷物はルールが決まる前に配送業者に渡しているほか、総裁選挙には全く触れておらず党の方針に一切違反はしていない」などと釈明。しかし、内容は総裁選で高市氏が訴えているものと酷似しているとの指摘が出ている。岸田総理ら党幹部はおととい、選挙管理委員会に対応を検討するよう促したが、高市氏の陣営は猛反発。「他の陣営でもリーフレットの送付が行われていることが確認されている」などと反論している。しかし「既に党員投票への影響も出ている」として、これまでに林官房長官や石破元幹事長の陣営などが選挙管理委員会に抗議するなど、泥仕合の様相を呈している。こうした中、選挙管理委員会は会合を開いて対応を協議。既に注意した高市氏に対する追加の処分は見送られた。