年金を受け取りながらも働くということがいま新たなライフスタイルとなっている。取材したのは東京・足立区にあるシャッター専門のメーカー「横引シャッター」。現在65歳以上の人が9人働いていると言い、設計部の3人は年金を受給しながら働いている。そんな彼らの前に立ちはだかるのが「50万円の壁」。1か月に受け取る厚生年金と賃金を合わせて50万円を超えると、超えた額の半分が厚生年金から差し引かれてしまう。働けば働くほど年金が減額されてしまう現在の在職老齢年金制度。それでも戦前生の金井さんは「健康であるうちは家にいても邪魔にされるだけだし。この会社に入って6年。やっぱり最低でも10年くらいはやりたいと思う。仕事は楽しい」と話す。そんな制度にいま見直し案が浮上している。50万円を超えないように働き控えをしてきた年金受給者にとって朗報となるその内容とは。