観光バス100台を運行している大手バス会社。力を入れているのは未経験者の採用と育成。この日、研修を受けていたのは5月に入社した元ITエンジニアの男性。会社では未経験者に対し入社から最低1か月間、育成担当者がマンツーマンで研修を行うことにしている。会社では2年前からこの取り組みを始め6名の未経験者がすでに現場に出ている。新たな運転手を獲得するため若いドライバーにより高い給与を払おうという会社もある。2年前に貸し切りバス会社を設立した越谷レイクタウン観光バス代表取締役・生井正夫さん。業界の慣例だった年功序列を廃し優秀な若手であれば責任ある仕事を与え相応の賃金を支払っている。今月、大手の路線バス会社から転職してきたバス運転手歴2年の女性。運転技術の高さが評価されたことで女性の月給は前職よりおよそ10万円増加した。この会社は2年間で7人だった運転手を22人に増やすことができた。埼玉県川口市に営業所を持つバス会社が目指すのは子育て中の人にも負担が少ない働き方の導入。3年前に入社した女性はパートタイムのドライバーとして働き仕事と家庭を両立している。仕事は学校の児童の登下校時の送迎。乗務時間は午前か午後のどちらか数時間。一日仕事のバスツアーより短時間のため小学生の子どもを育てながら働けている。会社では子育てなどさまざまな理由で働く時間が限られている人たちを積極的に採用していきたいとしている。