マーケット担当・長江優子と伝える。IHIを含めた重工業界。今年の株高の牽引役となっている。実は長い期間での株価を見ると、上昇率に格差が起きている。事業構造の違いが影響している。各社の2025年の3月期のセグメント別利益を紹介。IHIは次世代原発の「SMR(小型モジュール炉)」向けの格納容器などを手掛けているが、この分野で提携先を増やしたいと話した。川崎重工は2020年に原子力関連事業からの撤退を発表した。3社の時価総額やPBR、PERといった指標にも違いが表れた。各社はいま脱炭素に向けての取り組みに力を入れていて、IHIがアンモニア、川崎重工は水素、三菱重工は両方と戦略が分かれている。防衛や原子力は国策に左右されやすい中で、技術を見極める重要性が増している。
