台風10号により、東京や神奈川など都市部を襲った記録的な大雨、冠水などが相次いでいる。きょう未明の、東京・渋谷区の映像を紹介。街路樹が根元から折れ道路に覆いかぶさるように倒れている。東京都心では昨夜から局地的に雨雲が発達。激しい雨とともに突風が吹いた可能性がある。また今朝、埼玉・川越市では川越江川が氾濫危険水位に達しかけている影響で冠水被害が出た。河川が氾濫する恐れがあるとして、一時警戒レベル5の緊急安全確保が発令された。台風から遠く離れた関東でも続いている大雨の被害。きのうも視界がかすむほどの雨が打ち付けたのは、神奈川県小田原市。住宅街の階段はまるで滝のようになり、側溝からはあふれ出す雨水が。小田原市では午後1時過ぎまでの1時間に57.5ミリの非常に激しい雨を観測し、小田原駅周辺の道路が冠水した。雨は関東有数の観光地、神奈川・箱根でも。芦ノ湖の奥にある鳥居が見えなくなっていた。関東の雨は夜になっても続いた。東京・八王子市ではきのう午後9時前までの1時間に55.5ミリの非常に激しい雨が降り、JR八王子駅前の交差点が冠水。周辺の道路は川のようになっていた。午後10時には八王子市内を流れる浅川が一時、避難判断水位を超えた。また昨夜、東海道新幹線が運転を取りやめた影響で、JR小田原駅では途中下車を余儀なくされた人たちが頭を抱えていた。そして、一夜が明けたきょうも関東各地で局地的に強い雨が降り、東京・世田谷区では国道246号が冠水、神奈川・平塚市では12時間降水量が観測史上1位となる196ミリを観測した。台風10号はまもなく四国に再上陸する見通し。