宮城と山形を地盤とする金融グループ・じもとホールディングスの株主総会が仙台市で開かれた。株主総会では、傘下で山形市に本店を置くきらやか銀行の業績悪化を反映して昨年度の最終損益がグループ発足以来最大の234億円の赤字になったことについて、鈴木隆社長が陳謝。グループは業績の悪化で国に発行した優先株への配当が出せず、この総会から国が議決権の63%を取得し実質的な国の管理下に入る異例の状況になった。会社によると、きらやか銀行の頭取を務める川越浩司会長が「外部からの人材を登用するなどして融資の審査体制を見直し、黒字化を目指す」などと述べたという。そして、鈴木社長や川越会長を含む取締役の選任案などが賛成多数で承認された。