東京・歌舞伎座で今月から始まった「團菊祭五月大歌舞伎」。尾上菊之助さんが八代目・尾上菊五郎、その長男の尾上丑之助さんが六代目・尾上菊之助を襲名しての初興行とのこと。菊之助さんは史上最年少の11歳で六代目を襲名した。ノンストップ！が菊之助さんを密着取材。
今回の「團菊祭五月大歌舞伎」では市川團十郎さんと菊五郎さんが共演。さらに尾上松也さん・尾上右近さんらも登場する豪華な共演となっている。特に「弁天娘女男白浪」では菊之助さんといとこの尾上眞秀さん、團十郎さんの息子・市川新之助さんなど平均年齢11歳の5人の俳優が一堂に会する。稽古ではそれぞれの父からアドバイスを受けていた。初日の3日前には手打式が行われ、菊五郎さんと菊之助さんは正式に名跡を襲名する。菊之助さんは「今まで以上に精進して頑張っていきたい」などと話した。また初の眉毛剃りでは剃った後に眉毛が生えるか不安などと話していた。そして迎えた初日。菊之助さんは親子での女方舞踊や弁天娘女男白浪など初日の演目を無事演じきり、客席からは大きな拍手が贈られた。終演後、菊之助さんは「袖から手が出なかった」などと自分の舞台に納得がいっていない様子だった。それを見た菊五郎さんは「今日のベストを尽くしたと思う。今日いただいたお客様からの拍手はこの先の人生できっと大きな支えになる」などと話した。