日銀・植田総裁は、先月28日に実施され30日に公開されたインタビューで利上げについて「データがオントラック、想定通りに推移しているという意味では近づいているといえる」と述べた。一方、植田総裁は国内賃金と米国経済を見極めたいとも主張しタイミングを慎重に判断する姿勢も示した。マーケットでは早期の追加利上げ観測が高まり政策金利の影響を受けやすい2年債利回りがきょうおよそ16年ぶりの高さまで上昇した。また、為替相場では円が買われ一時1ドル149円台半ばをつけた。今回の発言について三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏は「市場で高まっている追加利上げ観測を追認しているといえる。追加利上げの時期を来年1月と予想するが米国の情勢によっては12月に前倒しもあり得る」としている。