輸入牛肉の高騰が焼き肉店を苦しめている。帝国データバンクによると、今年1〜9月までに倒産した焼き肉店の数は39件と、去年の同じ期間と比べて倍増した。2000年の調査開始以来、年間での過去最多を更新している。背景にあるのは歴史的な円安。輸入牛肉の原価は4年前よりも平均で1.7倍に上昇。電気代やガス代、人件費などの上昇も経営を圧迫している。帝国データバンクは「特に小規模な焼き肉店では客離れを警戒して大幅な値上げに踏み切れず、厳しい価格競争に耐えきれなくなっている」と分析。年間では倒産が50件を超える可能性があるとしている。