帝国データバンクによると、今年1月~6月までに倒産した医療機関を経営する事業者は全国で35件にのぼった。去年の同じ時期の34件を上回り、過去最多を上回るペースで今年1年で倒産が70件に達する可能性があるとしている。内訳は歯科医院が14件、診療所が12件、病院が9件で今年は病院の倒産が目立つとしている。急増している背景としては医療機器の価格や人件費、光熱費などが高騰する一方、診療報酬がそれらの上昇分をまかなえきれず収益が悪化しているためとしている。診療所や歯科医院では経営者の死亡や高齢化、病院については建物が老朽化しても建設費の高騰などで新しい施設が建設できないことなどをあげている。