10月から値上げされる食品や飲料は3024品目にのぼり、去年の10月から3.4%増えている。一月の値上げ品目が3000を超えるのは、ことし4月以来だ。分野別では、酒類・飲料が最も多く、2262品目となった。ペットボトル飲料は、3年前は税抜きの希望小売価格が140円だったが、あすから200円となる。加工食品は340品目、調味料は246品目の値上げ。帝国データバンクは、ことしの値上げについて、人件費では去年以降続いた賃上げによるコストアップが時間差で価格に反映されていると分析。伊藤園は、あす出荷分から、お~いお茶600mlを194円から216円に値上げ。緑茶の輸出額は、10年前の3倍以上に急増し、その7割以上を抹茶が占めている。福岡県八女市の八女美緑園製茶では、抹茶の原料となるてん茶の栽培を7割に増やしている。てん茶は、緑茶の原料となる煎茶の2~3倍ほどの値段になるという。伊藤園は、緑茶・抹茶製品の世界的需要は拡大し続けていて、国内ではインバウンド需要の高まりによる需給バランスの乱れが生じているとしている。