奈良県にある帝塚山大学にやってきた。藤原永年教授は約40年、細菌の研究をしてきた。生乾き臭の原因はモラクセラ菌という常在菌。湿気を好むので梅雨に増殖、皮脂汚れをエサに増える。衣類の繊維にこびりつくので取れない、紫外線にも強い。藤原教授は塩化ベンザルコニウムという薬品に注目している。塩化ベンザルコニウムは主に医療現場で使用されるもので、台所やトイレの消毒に使われるので薬局や通販サイトで購入できる。塩化ベンザルコニウムをモラクセラ菌にそそぐと、菌が激減し死滅していった。家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さんに塩化ベンザルコニウムでニオイ撃退法を教えていただく。効果を出すためには2回洗濯する必要がある。最初はそのまま洗濯する。水10リットルに塩化ベンザルコニウム20ミリリットルを入れて漬け置きする。1時間ほど置いて再度洗濯をする。このとき洗剤は使用しない。従来から知られている生乾き臭の撃退法は酵素系漂白剤。お湯5リットルに洗剤25~30ミリリットル、酵素系漂白剤50ミリリットル入れて、液体に30分から2時間ほど漬け置きをーしてから洗濯をする。