滋賀県にある常楽寺で収蔵されていた絹本著色浄土曼荼羅図(重要文化財)は、2億800万円で文化庁に売却された。常楽寺の本堂と三重塔、この2つは重要文化財の中でも特に価値の高い国宝に指定されている。ところが、本堂と三重塔は傷みが進み、修繕に巨額の費用がかかることが判明。国宝ではあるものの、1割ちょっとは所有者が負担しなければならず、計約9300万円を捻出するため、泣く泣く重要文化財の売却に踏み切ったという。経済的な理由から重要文化財の売却を希望する所有者は増加する一方。
住所: 滋賀県湖南市西寺6-5-1