先週の決算会見で2027年度までに2万人の人員削減に踏み切る方針を示した日産自動車。この週末には計画の一環として国内で早期退職を募集することが明らかに。加えて2つの工場の閉鎖案も検討されている。関係者によると閉鎖が検討されているのは横須賀市にある追浜工場と、平塚市にある子会社・日産車体の湘南工場。追浜駅の近くにあり東京ドーム30個分以上の敷地面積を誇る追浜工場は現在約3900人の従業員が働いている。1961年に操業をはじめ半世紀以上にわたって日産の主力工場として稼働してきた。1987年には工場見学に訪れたマイケル・ジャクソンさんにブルーバードの最新型をプレゼント。こうした工場の発展は追浜の町にも活気をもたらした。
全盛期の活気こそないものの飲食店や理髪店が並ぶ駅前の商店街は日産工場が支えになっている。追浜工場とともにお祭りを開催するなど追浜の町にとって工場は切っても切れない関係。一連の報道をうけ、横須賀市の上地克明市長は追浜工場は横須賀には大変重要な存在。かつての輝きを取り戻されることを願っていると述べた。日産は今回の件について「一部の工場の閉鎖に関する報道がありましたが憶測に基づくもので当社から発表した情報ではありません」とコメント。