青森・平川市にある盛美館を訪れた。地元の豪農・清藤家が客をもてなし、美しい庭園を鑑賞することを目的として明治42年に造られた。設計と施工は地元の宮大工である西谷市助。1階が和風、2階が洋風と異なる建築様式が上下に組み合わさっている。トレードマークでもあるライトグリーンの屋根は銅板の影響で、水や酸素に反応してこうした色になる。江戸時代からあった銅板の技術で職人の手によってカーブや丸みのある屋根を作り上げた。1階のすべての部屋は和室で、約50年前まで清藤家の人々が暮らしていた。2階へと繋がる階段は漆喰に大理石の粉を混ぜ、貴重な大理石のような模様を作り上げている。2階は和様が混在しており、床は畳で漆喰で作り上げた天井は圧巻。2階からは庭を見下ろして楽しむことができ、平屋が主流だった当時の日本では新しい楽しみ方だった。清藤家は2階で川の字で寝ていたという。
