熊本地震の発生から10年、南阿蘇村の学生村を訪れた。10年前に伊藤アナウンサーが話しを聞いた竹原さんを再び訪ねた。地震で自宅は全壊し下宿も半壊の被害を受けた。20年以上寮母をしていた竹原さんは学生たちの食事を作るのが日課で面倒をみた学生は300人以上となる。学生たちは地域の中心となって交流を深めていた。学生たちは竹原さんに絶対に戻りたいとの気持ちから大事な靴を託していった。学生たちと共にあった暮らしが一変し、何も手につかなくなったという。そんな竹原さんのもとに下宿を巣立った卒業生たちが駆けつけた。竹原さんはそこから立ち直ったという。一時は取り壊しを考えた下宿だが残してほしいとの声を受けて修繕して守り続けてきた。今月7日、地区にできた新しい学校の入学式が行われた。4年前に専門学校が開講し36人が入学した。竹原さんのアパートにも新入生が入居した。竹原さんは新入生の歓迎会を開いた。震災から時間がたつにつれて災害に対する意識や記憶が薄れてきていることに不安を感じてもいる。ミャンマー出身のルインさんは先月、南阿蘇村にやってきた。竹原さんはこの地区の災害について1年をかけて学び、震災の経験と教訓を伝えるガイドの認定をうけている。崩落した阿蘇大橋などについて案内してもらった。竹原さんは災害の記憶を風化させないことが必要だと改めて感じている。
