ことしの9月、番組が取材した平野選手の地元・新潟に出来た練習場のオープンイベントでは、多くの子どもたちを前に北京で金メダルを掴んだ「トリプルコーク1440」を披露し、子どもたちも大興奮。平野選手はスケートボードとスノーボードの二刀流で25歳にして夏冬通算4回五輪に出場している。子どもたちと「夢」をテーマにしたトークセッションでは、平野選手に様々な質問が。「モチベーションが上がらないときは?」との質問に平野選手は「仕事に行きたくない感覚と似ていると思う。僕はもう毎回思っている」などと回答した。そんな中たどり着いた考え方は「モチベーションがなくてもできたら最強なんじゃないかなって最近言い聞かせている。モチベーションは最近なくなってきている」とのこと。そしてケガをしてしまった中学生には「この時間をどうプラスに変えられるか。ケガを乗り越えて成長していってもらえれば」とアドバイス。実はこれまで平野選手自身も数多くのケガと闘ってきた。平昌五輪前には左膝靭帯を損傷、去年は肋骨を同時に10本折る大けがをしている。それでも五輪への挑戦を続ける理由について「スノーボードを知らない人、スケートボードを知らない人たちに唯一届けるチャンス。そして好きになっってもらえるチャンスなのかなと思って(五輪に)出続けている」などと話した。夏冬通算5回目の五輪出場、そして連覇。新たな夢に向かい歩み始める。