世界中がその背中を心に刻み込んだのが平野歩夢。約1か月前、試合で転倒し、骨盤などを骨折する大けがに見舞われた。命をかけてまで戦い続けるワケとは何なのか。4年前の北京大会では金メダルを獲得。絶対王者となった後も平野は高難度の新技に挑み続けていた。しかしコースに顔から落下し担架で運ばれたこともあった。平野は「モチベーションとか原動力がなくても自分のためにやり続けられれば、一人の人間として強いものなのかなと思う。どっか自分が常に強くなっていたいみたいな、そういう気持ちだけを支えに多分、生きてるのかな」と話していた。強い気持ちで挑み続けることが、自分が生きている証し。だからこそ例え満身創痍でも欠場する選択肢はない。痛み止めを飲み迎えた決勝2本目、平野は自身の代名詞である高難度の縦3回転、横4回転を決め、結果は3本目にはさらなる大技に挑むも結果は7位。2連覇も4大会連続のメダルも逃したが、その表情はどこか清々しかった。
