パリパラリンピックの競泳男子100メートル平泳ぎ、知的障害のクラスで2大会連続のメダルを獲得した山口尚秀。大会1ヶ月前に足を骨折していた。活躍の裏には医療従事者と家族の大きな支えがあった。自宅でのトレーニング中、左足首をひねったことで骨折した山口。診断の結果は全治3ヶ月、松葉杖を使った生活を余儀なくされた。頼ったのがプロのスポーツ選手をはじめ多くのアスリートのリハビリを手がけている広島大学病院だった。山口を支援する医療チームを組んで、通常よりも早い段階から足に負荷をかけ、1日でも早く動けるようになる特別なリハビリメニューを作成した。さらに筋力を落とさないためにトレーニングも継続。1日およそ3時間、股関節や下半身などを鍛え続けた不安や焦りなどを感じたときの心のケアには、医療チームと家族が一緒に向き合った。みんなでつかみ取った銅メダルだった。山口は、今年4月に静岡県で行われる世界のトップ選手が集まる国際大会に出場するという。
住所: 広島県広島市南区霞1-2-3
URL: http://www.hiroshima-u.ac.jp/hosp/
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